FIREが実現可能かはともかく、「FIRE」本で読めるものはとりあえず目を通そうと、『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』(榊原 正幸著、PHP新書)を読んでみました。老後に対する関心があるのか?と聞かれれば、どうでしょうか。
おいおい40代で、もうそんな定年後を考えるの?という声もあるかもしれません。
実際問題、老後に関心がない訳ではないですが、むしろ今の関心は、今後、50代をどう過ごしていくかだと考えています。
ついこの間まで、キリオも20代、30代で、50歳はまだまだ先の話という感覚さへありました。
しかし、四捨五入すれば、もう50歳。
気がつけば、四十代後半。あと数年しかないという焦りもあるのかもしれません。あれよ、あれよと50を迎えつつあります。時が経つのは早いものです…。
話を元にもどしましょう。
『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』は、キリオとしては賛否両論ありますが、今後、50代を迎えるにあたって、どうしていきたいかというヒントにはつながったかとは思います。
この記事では、『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』の本の内容に関心がある方、ならびに、40代なかばで50代が視野に入っているキリオのように、今後どうしていくかを迷われているに向け、ともに考えてまいります。
40代の今から撤退戦略(出口戦略)をどうするか模索し、60歳前後でリタイアできるよう、サイドFIREも視野に入れながら少しずつ練っていきたいところです。
『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』の主張
『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』を読みました。
キリオは総論賛成ですが、一部ツッコミを入れたくなるところもあり、総論賛成・各論ギモンといったところでしょうか。
『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』の主張は、本書の102ページで「4つの基本的な提言」で示されています。
- できるだけ「早く」、遅くとも40~45歳までには「イヤじゃない仕事に就きましょう!
- 25歳くらいから60歳くらいまでの長い時間をかけて、資産運用をすることによって盤石の経済的基盤を構築しましょう!
- 60歳までに、遅くとも65歳までには「経済的自由」の基盤を確立しましょう!
- 60歳を過ぎたら、「お金のため、生活のために、仕方なく働く」ということを回避しましょう!
上記の提言は、人によっては一部項目について、そんなこと言われたって遅いよ…との声もあがるかもしれませんが、まったくそのとおりだと思っています。
「投資」はゴール(目標、出口)が大事だといいますが、同じく、60歳までに「経済的自由」の基盤を確立し、お金のため、生活のために、仕方なく働くのはやめましょう、というゴールを設定していることも評価できる点であると思います。
「投資」は時間を味方に複利効果を得るべきですし、キリオが若い時に影響を受けた「投資戦略の発想法」の基本的な主張ともあっています。
また、上記の提言で直接は出ていませんが、「60歳のハッピーリタイア」は、21世紀の日本社会で幸せに暮らすための「道しるべ」になるといいます。
「20世紀の価値観」とは、良い大学に入り、良い企業に入りすれば、定年後は年金で一生安泰でしたが、近年、20世紀の価値観がフツーに成り立たななくなりつつあることを多くの人が気づきはじめています。
では、21世紀とはどうあるべきか?著者によれば、次のとおりといいます。
21世紀の「道しるべ」とは、
60歳前後までは、きちんと働く。それも、できるだけ「イヤじゃない仕事」をして働く。それでも、生活するだけでいっぱいいっぱいで、資産運用に充てられるお金が十分に得られないようであれば、副業をして副業で得たお金はすべて資産運用に充てる。
そして、遅くとも60歳前後までに、まとまった資金を形成して、自分で定年を決めるというのが「60歳のハッピーリタイア」です。
『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』 P. 28
とのことです。
若い時キリオは、大人になってどうなりたいかをあまり考えてきませんでしたが、50歳を目前にした今、今後をどうしたいか、よく考えるようになりました。
あまり考えなかったのは、祖父も父もサラリーマン。自分も大人になれば、当然、サラリーマン。
ひとつの会社に勤めあげ、まあそこそこの人生なんだろうなという漠然の思い(あきらめ?)が支配してました。
ある種の既定路線で、特にギモンにさえ持たなかったというのが正直なところです。
昨今、100年時代をはじめ「老後2000万円問題」で象徴されるように、企業でも定年後も雇用義務が求められ、働き続けなくてはならないし、働くことが美徳という風潮が強まる中、「60歳前後できっぱり仕事は辞めよう」という主張は、ある種のアンチテーゼ(反論)であり、キリオには痛快に感じるのです。
終身雇用制度が崩壊したとはいいませんが、現在をとりまく時代状況は、ずいぶんと形を変え始めようとしています。
100年時代と言われ、時代の価値観がガラガラ変わりつつある中、20世紀的な従来モデルでは通用しない、あらゆる人が新たな道が問われてようとしているのではないでしょうか。
『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』に対する素朴なギモン
繰り返しですが、『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』には、基本的には賛成です。
しかし、いくつか部分では「?」もあり、素朴な疑問を示したいと思います。
(やや各論めいた部分もありますので、必要がなければ読み飛ばしてください。)
「ヤンリタ」という言葉を多用しているが…
本書の中では、「ヤンリタ」という言葉がたくさん出てきます。
「ヤングリタイアメント」という「若くして仕事を辞める」という意味の略語として用いられていますが、「ヤンリタ」は、そんなに市民権を得た言葉なのでしょうか?
キリオが知る限り、「アーリーリタイアメント」という言葉は聞いたことはありましたが、ヤングリタイアメントに相当する「ヤンリタ」は初めて耳にした言葉でした。
キリオが知らないだけで、かつて「ヤンリタ」が一般的な言葉であったとしても、略称で普通に通じる意味で多用されると、読み手としてはひいてしまうというか、「そんな言葉は使わないでしょ」的に引っかかるというか、上の世代の古いおじさん的な感覚を抱きました。
結果としてうまくいったから言えるのではないか?
著者は、元大学教授だそうです。大学教授といえば社会的にもステータスが高く、人聞きも良い職業です。また、比較的に年収も高かい部類の層の職業なのではないでしょうか。
42歳の頃には貯金ゼロで、経済的自由を達成し、60歳までに退職できたといいます。
実績としては素晴らしいのですが、キリオのひがみ(?)根性なのか、年収が高いからできたのではないか。
勝てば官軍で、本書は結果的に成功したから言える主張ではないのか?という思いもあります。
また、「ぜひ、本書を読んで欲しい人」(P.73~74)では、以下が示されています。
- 漠然とだけど、お金の面で将来が不安な人。
- お金の面ではあまり心配ないが、あと少しで定年を迎えるのが不安なビジネスパーソン。すなわち、会社は滅私奉公してきたので、急に仕事から解放されても困惑する人。
- 周到に準備をして、遅くとも40歳くらいからは「自分がイヤじゃない仕事」しかしたくないと考えている20代前半から30代前半の人。
- 60歳での再雇用の条件には納得がいかないが、生活のためには再雇用に応じるしかいのかなと、漠然とした不満を抱えている50代前半か、それより若い人。
- やりたくない仕事だけど、お金のことを考えると、70歳を過ぎても働かなきゃいけないなと思って、憂鬱な気分になっている50代前半か、それより若い人。
「ぜひ、本書を読んで欲しい人」をよく読む限り、年齢的には、20~30代前半、あるいは、50代が対象であるように思えます。
かろうじて、「50代前半か、それより若い人」とは言いますが、よくネットの記事などで見る、いわゆる「職氷河期世代」(正規雇用が多い…。)すなわち、1970年頃から1980年頃までに生まれた、現在40歳前後の世代は切り捨てており、あまり相手にしていないのかな…という印象も拭えません。
「21世紀の道しるべ」を提示されたいのでしょうが、あらゆる人に「再現性」がある一般論として通じる話なのか、よくわからないのが正直なところです。
「FIRE」ムーブメントの背景の理解が足りないのでは?
本書では、「若くてお金のあるやつにロクなやつはいない」という主張がよく登場してきます。
「人生において、お金と時間は重要な要素だが、それだけではだめだ。
若いうちは、仕事を通して社会に貢献するという部分がなければ、その人生は有意義なものにならないだろう。
資産家の御曹司がなにかで、お金だけが山ほどあって、仕事もしていないから時間もふんだんにあって、だから毎日ぶらぶらして過ごす。って、そんなやつがいたら、そんなものろくなものじゃないだろ?そいうことだよ。
60歳までに「お金の自由」を手に入れる! P.42
若くして退職しても、ヒマだし、面白くないし、平日の昼間には友達も遊んでくれないし、ろくなことはないですよ。
60歳までに「お金の自由」を手に入れる! P.111
と言います…。
仮に上記の主張が事実だったとしても、社会貢献しないうちは辞めてはいけないというのは、説教臭いというか余計なお世話的であり、はたしてどうなの?とも思います。
要するに、いわゆる上の世代的な価値観で、単なる著者の価値観の表明にすぎません。
もし、若い状態でリタイアしてしまうならば将来資金が不足するので、リタイアすべきではないという主張ならば納得もできますが、「若くてお金のあるやつにロクなやつはいない」的な主張は、若くして退職すべきではない理由になっていないと感じてしまうのです。
アメリカの若者のあいだでいま、「FIRE」と呼ばれる運動が広がっています。
“Financial Independence, Retire Early”(経済的に独立し、早く引退しよう)の略で、40歳前後でのリタイアを目指し、収入の7割を貯蓄に回したり、家賃を浮かすため船で暮らしたりするひとまでいるそうです。
とはいえこれは、2000年前後に流行した「アーリーリタイアメント」のことではありません。
(中略)
ここからわかるように、「FIRE」運動の「リタイア(引退)」とは仕事を辞めて悠々自適の暮らしをすることではなく(これだと数千万円の貯金ではまったくたりません。)、日々のお金を心配することなく、会社や組織から自由になって好きな仕事をすることです。
これが「経済的独立」で、リベラル化する現代社会の価値観(理想)です。
橘玲著『不条理な会社人生から自由になる方法』 PHP文庫 P.293~295
そもそも、FIREが求められる背景は、現代をめぐる過酷な労働や経済環境の背景があり、過酷な状況の中で自分の人生を自分の手で取り戻そうようというムーブメントであって、FIREを求める若者は、別に遊んでくらしたいとか、そういうことを願っているわけではないと思うのです。
FIREを求める背景を踏まえれば、若くして辞めるのはロクでもないという意見は、やや的外れとも感じるのです。
『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』から得られたもの
誤解がないように申しますが、『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』の主張に、キリオは基本的には賛成の立場です。
本書の中で、今後をどうしたいかを考えるうえで、大事なヒントにつながるような気づきもありましたのでご紹介してまいりましょう。
Exit option
Exit optionとは、直訳すると、「脱出するためのオプション(選択権)を持つ」といったところでしょうか。
「Exit optionを持っている」ということは、「イヤなら辞められる(引退できる)」という状態です。
著者によれば、「ほぼ間違いなくどこからの職場で採用してもらえる学位や資格」を持つことよりも強力なのは、どこの職場に行かなくても、生活しているだけの「盤石の経済的基盤」を持っていること(P.107)といいます。
キリオとしては、強力なExit Optionを持つことに、強い憧れを抱いています。
イヤじゃない仕事
著者によれば、世の中の仕事は、結局は、「好きな仕事」と「イヤな仕事」と「イヤじゃない仕事」に分類できるといいます。
「好き」な仕事に就ける人は、ほんの一握りかもしれません。しかし、「好き」と「イヤ」の間に存在する「イヤじゃない」というマインドに、私は強烈にスポットを当てたいと思うのです。
この、「イヤじゃない」というのは、まさに文字通りで「好きでもないけど、イヤでもない」といった領域です。
こういった感覚を持つことができる仕事に就いていれば、還暦前後まで働くのも「イヤじゃない」はずです。このことを、日本人はもっと真剣に考えてみるべきです。
60歳までに「お金の自由」を手に入れる! P.5
といいます。
世の中では好きな仕事に就こうという風潮もありますが、著者のいうように、好きな仕事に就ける人というのはごく一部の少数にすぎないかもしれません。
圧倒的な多数の人は、決して好きな仕事に就いているわけではありませんし、「イヤでない仕事」という主張は、現実的な意見でよいのではないでしょうか。
「辞めてもいいし、辞めなくてもいい」というのが理想であり、還暦前後まで働くことで、資産運用をする時間を稼ぐべきですし、キリオも賛同いたします。
また、あまり40代について特に言及はないと思いますが、40代の仕事に対する姿勢は、次の通りに行うべきといいます。
40代で「イヤじゃない仕事」に就くノウハウというのは、極端な転職ではなく、従来の職域の中で、または、その延長線上で、より「イヤじゃない方向へとスライドする」という感じが適切だと思います。
60歳までに「お金の自由」を手に入れる! P.155
FIRA60
著者によれば、 「FIRE」ではなく「FIRA60」を目指そうといいます。
FIRA60とは、著者の造語で、Financial Independence: Retire Around 60の略で、経済的自立と60歳前後での退職を目指しましょう、となります。
何度も言いますが、早く退職する必要はありません。早くしなければないのは、「イヤな仕事」から「イヤじゃない仕事」に代わっていくことであって、若くして退職することではありません。
60歳までに「お金の自由」を手に入れる! P.110
ビックリするような意見ではありませんし、極々、普通のことを言っている印象は残るものの、手堅く現実的ではないでしょうか。
60歳までに仕事を辞めるべき理由
本書によれば、60歳前後に仕事を辞めるべき理由は次のとおりです。
- 人生の時間が残り少ないから
- 「ヤンリタ」なんて目指すな」は、若い人の話だから
- 60歳は若いけど、若くないから
最近は年金が減額されていくニュースや雇用延長だとか、「ライフシフト」に代表される「人生100時代」で長く働きなければならないことが推奨される風潮が強まる中で、一石を投じるような意見は好感が持てます。
人生100年時代といわれ、寿命が延びたことは多くの人が認識しているところです。
ただ、寿命が延びたことは、必ずしも「健康寿命」が延びたことを意味しません。
「健康寿命」とは、「健康上の問題で日常生活を制限されることなく過ごせる期間」です。
2021年の時点では、男性の「健康寿命」は72歳、女性の「健康寿命」は75歳となっています。これらは、あくまで平均値でしかないので、個人差が大きいと思います。
実際には男女とも、「健康なのは70歳まで」と心得ておいたほうがいいでしょう。
60歳までに「お金の自由」を手に入れる !P.167
寿命が延び、健康寿命も延びるならば、働き続けた方がよいのは、そのとおりでしょう。
しかし、最前線の頭脳労働は60歳までといいますし、60歳後も会社に居続ければ、若い人からは影で「老害」と言われ、肩身が狭い思いをすることは間違いありません。
人間、60歳くらいになると、それまでイヤじゃなかった仕事でも、「イヤ」になってきます。
60歳までに「お金の自由」を手に入れる! P.109
確かに、思い返せば、キリオの父も60歳を過ぎから、さかんに仕事を辞めたがっていましたので、おそらくそのとおりなのでしょう。
ですので、著者が言うように、「60歳すぎたら仕方なく働くのはやめましょう」は、真実とも感じます。
また、キリオ自身40代半ばで60歳というまではまだほど遠いですが、昔と比べれば気力や体力が衰えているのは日々感じますし、何よりも老眼が進んでいるのを自覚しています。
眼は良い方でしたが、経理という仕事上、60歳すぎてからは厳しいなとも感じます。なにしろ、細かい字が見えなくなってきているのですから。。
さらに、60代でも、時間や目標管理などに代表される組織目標、あるいはクソどうでもよい仕事、いわゆるブルシット・ジョブ(Bullshit Jobs)に追われ続けるのも、正直しんどいですし、会計制度や税制改正など、現場の実務で柔軟に対応していくことに、億劫になっていくのではないかとも感じます。
では、今後をどうすべきなのか?
60歳までにあと10年以上はありますが、これからの50代の過ごし方、すなわち「撤退戦略」(出口戦略)をどう組み立るかが、大切と感じています。
『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』では、「逃げる」ことの重要性を謳っています。
(キリオの心に一番響いたのは、この「逃げる」ことの重要性の部分かもしれません。)
そして、「60歳までに「お金の自由」を手に入れる!」では、上手に逃げることが大事だといいます。
- 無鉄砲な逃げ方はしない
- 逃げても、ニートにはならない
- 逃げた先に待ち受けている課題は、真正面から受け止める
- 逃げた先に待ち受けている課題があまりにも厳しければ、また逃げて、自分が真正面から受け止めることができる世界で奮闘努力する
普通、私たちはなかなか、逃げるのはカッコ悪いといった意識が働いてしまったり、逃げればよいところで頑張ってしまい、かえって状況が悪くなったりしてしまうことが、多いのではないでしょうか。
本書では、必要なら逃げて良いといいますし、それくらい緩く考えて、辛かったら逃げて良いという意見に共感しました。やはり、”三十六計逃げるに如かず”です。
60歳前後でのリタイアに向け、50代でどのように撤退戦略を遂行するか、40代後半から少しずつ考えていきたいと思うのです。
この原稿を書いていて初めて気がついたのですが、私のごく親しい知人20名くらいの中で、所得番付で上位5位までに入る5人に共通するのは、人生を「上手に逃げた」ということなのです。
60歳までに「お金の自由」を手に入れる! P.267
日本人は、不器用にまじめな人が多すぎるのです。同調圧力も強烈です。
「不器用な真面目さ」なんか、ないほうがマシですし、同調圧力もクソくらえ!です。
「自分がどう生きたいか」だけに真摯に向き合い、自分にとって「イヤじゃない道」を探し求めて、それに突き進むのです。
その道中に立ちはだかる壁は、死にものぐるいで乗り越えるしかないのです。
でも、それは「楽しくて充実した人生」なのです。
決して「リスキーで面倒くさい人生」なんかではありません。
60歳までに「お金の自由」を手に入れる! P.268
「『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』を読んで逃げる準備をしたい」のまとめ
この記事では「60歳までに「お金の自由」を手に入れる!」のギモン点とキリオが感じる良い面について、ご紹介してまいりました。
この記事の中で出てきたポイントは、以下のとおりです。
- 「ヤンリタ」というあまり聞きなれない言葉を多用する
- 就職氷河期世代を相手にしていない
- FIREムーブメントに対する理解がちがう
- Exit Option
- イヤじゃない仕事
- FIRA60
- 人生の時間が残り少ないから
- 「ヤンリタ」なんて目指すな」は、若い人の話だから
- 60歳は若いけど、若くないから
- 無鉄砲な逃げ方はしない
- 逃げても、ニートにはならない
- 逃げた先に待ち受けている課題は、真正面から受け止める
- 逃げた先に待ち受けている課題があまりにも厳しければ、また逃げて、自分が真正面から受け止めることができる世界で奮闘努力する
参考になる点もあれば、参考にならない点もあったかもしれません。いかがでしたでしょうか。
40代半ばになり、50代を意識するようになりました。
60歳に向け、50代をどう過ごすかが重要ですが、キリオは60歳前後でのリタイアに向け、あと10年かけて「撤退戦略」(出口戦略)を考えていきたいと思います。
現在、経理の仕事をしていますが、経理に軸を置きながら、少しずつイヤじゃない仕事にシフトできるよう、新たなスキルを身に着けることも視野に置きながら模索していく必要があります。(現実問題として、そんな経理の仕事があるのよくわからないところですが。)
そして、経済的自由を増すことができるよう、完全ではないにしてもExit Optionの度合いを少しずつ鍛えていくことも重要かもしれません。
例えば、これまでの経理の経験を活かしながら、年収は落ちるかもしれませんが、もう規模の小さな会社や裁量で自由のある職場を選択していく。あるいは、「経理×新しい何か」の発想で、新たなスキルを身に着け、もっと自由な働き方を模索するのも一つの手かもしれません。(そう簡単なことではないかもしれませんが。)
一方で、年収は減りますので、投資による収入をあげるべく、全力でExit Optionを確実なものにできるよう努力していかなければなりません…。
要するに、50代は、「イヤでない仕事へのシフト」と、経済的自由という「Exit Option」を10年かけて少しずつ充実させる、いわゆる、サイドFIREへの準備期間なのかもしれません。
このブログがもしかして将来も続いているれば、経過報告と結果報告ができる日もやってくるかもしれません。
とはいえ、フタを開けてみれば、結局、フツーに60歳になっても今の会社(その時、会社があるのか分かりませんが。)で働かざるをえない状況が続いているのかもしれませんが。
いずれにしろ、10年かけ撤退戦略(出口戦略)の準備を進める。悪あがきかもしれませんが、決して無駄な行為ではないとも思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。