にぎやかなグループに馴染めない…。人が大勢だとかえって自分の居場所に困り、疎外感や孤独を感じる…。
内向型の人が感じる「あるある」ではないかと思います。(少なくとも、キリオはそう感じてきました。)
しかし、内向型人間は、我慢しながら、肩身が狭い気持ちでい続けなければならないのでしょうか?
いえ、決してそんな事はないはずです。
内向型人間が、自分が内向型だと気がついた時に考えるべきヒントとして、堤ゆかり著『もう内向型は組織で働かなくてもいい』(世界文化社刊)に共感しました。
一方で、本書から主張はややズレてるかもしれませんが、組織や集団からをどう距離をとって自由に自分らしく生きることを実現していくのか。
自分なりに落とし込んで考えてみました。
結論から申しますと、「内向型の人は外向型と同じような成功モデルで考えるべきではないし、できるだけ、組織や集団からニュートラルな立ち位置を目指すべく、副業プラスFIREを目指しましょう」ということです。
内向型として感じてきたこと
学校で賑やかなグループに馴染めず、友達が少ない気持ちになってしまう。あるいは、周囲からノリが悪そう。テンションが低い。
人付き合いが嫌いではないが、賑やかな場所はどうも苦手…。
飲み会はじっくり会話したいのに、ノリやテンポについていけない…
つきあいでゴルフに行く感覚が理解できないし、ゴルフをやれやれと言われ続けるのも生理的に受け付けない。
会社の催しの名の下、野球観戦やソフトボール大会などに駆り出されるは、ちょっと…。
そんなふう感じられている方もいるのではないでしょうか?
内向型と外向型の違い
内向型の性格は、欠点と誤解されがちですが、どちらが良いなどの優劣ではありません。
男女の違いと同様、タイプにすぎません。
しかし、内向型の人間には、外向型に対し、どうしても隣の芝生は青く見えキラキラ眩しく映り、コンプレックスに感じるのではないでしょうか。
『もう内向型は組織で働かなくてもいい』では、内向型と外向型の違いについて、次のように説明しています。
「内向型」は、自分の内側(感覚や感情・思考など)に興味のベクトルが向かいやすく、「外向型」は、自分の外側で起きている出来事や他人に興味のベクトルが向かいやすく、内向型と外向型では、主に4つの違いが見られるということです。
刺激の容量
まず「刺激の容量」については、内向型は、少しの刺激で十分であるのに対し、外向型は、多くの刺激が欲しいと感じています。
元気になる方法
「元気になる方法」では、内向型は、くつろぐ、休息を好むのに対し、外向型は、アクティブに過ごすという傾向があります。
好きな事
「好きなこと」については、内向型は、じっくり考えること、ぼーっとすることを好むのに対し、外向型は、意欲的に活動することを好みます。
情報処理
「情報処理」に関しては、内向型は遅い傾向があり、外向型は早い傾向があります。
そもそも世の中は外向型の価値観中心で作られている
さらに、同書では、次のように述べています。
“内向型は、協調性がないわけではないが、自分のペースを保てる環境での単独行動のほうが生き生きとしていられます。会社組織は団体行動の最たるもので、内向型が集中できるような静かな空間を確保するのは難しく、ひとりの時間も十分にとれません。”
『もう内向型は組織で働かなくてもいい』
“また、社会の価値観は、「友だちをたくさんつくって、みんなで一緒に遊びましょう」「積極的に手を挙げて発言しましょう」といった外向性を「良し」としており、基本的に、会社でも、誰とでも分け隔てなく話せるコミュニケーション能力やノリ、素早い判断力や行動力がある人が評価されやすいということになります。”
外向型の価値観に引っ張られる必要はない
本書では、組織で消耗するより、自分で稼ぐ方法を見つけましょうと提案しています。
また、「「すぐに会社を辞めてフリーランスになろう」というつもりはありません。」と言います。
「今の仕事を続けて生活レベルをキープしつつ、副業というかたちで少しずつ始めていく」という方法がおススメです。と主張し、現実的であり、まったく同感です。
「もう内向型は組織で働かなくてよい」を読んでの自分の考え
本書の内容を発展させて、ここから自分の考えを述べたいと思います。
少し過激な言い方をすれば、集団や組織の価値観の呪縛から解放されるべきです。
人生は決して戦いではないものの、外向型の価値観やルールの中では、内向型は幸せになれません。
三十六計逃げるに如かず。
できる限り、環境から自由になるよう努めていくべきないでしょうか。
そのためにも今からでも行動したいものです。
内向型 ベストは引きこもることだが…
集団や組織の価値観の自由になるには「引きこもり」が最良で最高です。
しかし、会社や組織で働かないで、ご飯が食べられないでしょ!という反対意見も想定されるでしょう。
ここは誤解されやすいのですが、決して、ニート状態で経済的に困窮することが本望ではありません。
できるかぎり社会生活を維持するべく、本書が主張するように自分で稼ぐ方法を見つていくことが重要だということが言いたいのです。
さらに、本書の主張に、少しアレンジを自分なりに加えるならば、副業を安定させる努力を続けるとともに、経済的な独立、いわゆるFI(Financial Independet)も目指し、内向型人間にとって居心地がよい、できるだけニュートラルな立場や環境を実現させたいところです。
経済的自由を目指す理由については、個人投資家として経済的自由を目指す5つの理由 を参照してみてください。
経済的な独立、言うは易しで、一長一短ではないかもしれません。
しかし、もし、お金から少しでも自由になれれば、生きていくのに心強くなります。自由の度合いの問題であり、経済的な自由度が高まれば、精神的な自由も高まります。
仮に完全なFIREが難しくても、副業と組み合わせ、「サイドFIRE」という形で経済的自由も目指し、精神的な自由を得ていく。
悪い戦略ではないと思います。
誤解をされやすいので繰り返し申しますが、働くことが嫌いである為FIREを目指す訳ではなく、内向型が生きやすい環境を得るべく、「副業を身につける」プラス「FIRE」のミックスは、内向型の人間にとって重要な選択肢のひとつです。
「もし仕事が辛いならば…副業とセミFIREを目指す戦略!」のまとめ
自分が内向型と分かれば、今すぐ行動すべきです。我慢は禁物。外向型のルールに合わせる必要はありません。
少しでもニュートラルな立ち位置へ立てるように環境を作っていきましょう。
「副業プラスFIRE」は、重要な戦略です。
なお、自由を目指すのに参考になる映画があります。イメージをこの映画で含まらせるのも良いかもしれません。
こちらの「自由を目指す個人投資家におススメの映画」もご覧ください。
仮に完全FIREが難しいとしても、「副業プラスサイドFIRE」は、「あり」ではないでしょうか。